オタク男子の生態①

アニメオタク編

アニメオタクには、大きく分けて2パターンが見られます。

・リアタイ(放送と同時に視聴する)勢
・録画勢

の二種類です。二つを兼ねる場合もありますが、このコラムではこの二つで話していきます。

リアタイ勢は、一瞬の輝きを見ることが多いです。掲示板やX(旧Twitter)などで実況をしながら楽しんだり、お祭り好きな一面があります。

録画勢は、静かに作品と向き合うことが多いです。オープニングやエンディング、演出などをコマ送りで眺め、作画監督のこだわりに感動する方々もおられます。彼らはじっくりと最後まで作品を味わいつくそうとします。

一緒にわいわい騒げる人や、打って変わって考察を深め議論ができる人など、同じ趣味でも幅広いタイプがいるのが魅力でもあります。

一時期、好きなキャラのことを嫁と呼ぶ文化がありました。最近では嫁のことを推しと呼ぶようになってきましたね。

よく言われるのが、観葉植物や壁紙になって推しのことを見ていたいといわれる感情です。
アニメオタクは、好きなキャラクターに対して愛情を持ちます。しかし、それはあくまで見守りたいというもので、積極的に介入し自分を投影しないという人も、最近増えてきています。

そのような方々は、柔和で引っ込み思案なところがありますが、その愛情の深さは相当のものです。

この章のタイトルにもある通り、推しが変わったとしても、前の推しのことが嫌いになったわけではないのです。前の推しにも変わらず愛を注ぎ、なんなら一周してまたその推しに戻ってくることすらあります。

そんな方々は、意外と現実の恋愛では一途。好きになったら尽くす人が多い印象があります。

時に恥ずかしくなるくらいの愛情を注ぎ、優しく接しようと努めてくれます。

そして、推しに対するように、過度な干渉をせず寛容に認めてくれるかもしれません。

場合によっては重たく過剰ともとられかねないその愛に、アニメオタクは「現実と二次元の区別がついていない」と言われることもあるかもしれません。

しかし、別に現実が見えていないわけではありません。

教室にテロリストが来なかったり、異世界に転生しなかったり、突然異能力が目覚めたりしないことで、少しずつ現実を悟っていきます。

そして、冷静でもあるのです。

あこがれの世界と現実のギャップに、時折心打ちのめされる点では、一般の方々と何ら変わりありません。

ロマンチストでありリアリスト、相反する性質も魅力かもしれませんね。

また、好きになるキャラクターも人によって千差万別です。頼ってくれるような守りたいキャラクターを好きになることもあれば、完璧超人の頼れるキャラクターを好きになることもあります。酒飲みの生活能力のないキャラクターや、逆に生活のすべてを取り仕切る世話焼きキャラに惹かれたりもします。

なので、アニメオタクへのアプローチでは、頼ったり頼られたりすることが効果的かもしれません。

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